詳しく解説したかったので、記事は2本立てにしました。
※こちらは、後半の記事になります。
\前半記事はコチラ/
前半解説記事では、『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』のストーリーの『起』『承』部分について、解説しましたが、
こちらの記事では、クライマックス~結末にあたる、『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』の『転』『結』の部分について解説&写真紹介していきます!
ピーターパンたちのナビゲートにいったん戻った後、ショー後半『転~結』へ向かいます。
\こちらの続きから/
プリンセス&プリンスのシーンが終わったあとは、いったんピーターパンたちの場面に戻り、ピーターパンとウェンディの『願い星』についての会話が始まります。
ここで話題になるのは、『光がかすんでいく星』のこと。
ピーターパンは、ウェンディに、「光がかすんで消えていく星は、希望をなくした人の願いなんだ」と話します。
願いに向かって頑張っている途中で、「願いが叶いっこない…」という風になってしまうと、願いが忘れられ、星がかすんで消えていくのだと説明します。
『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』物語はクライマックスへ
物語は起承転結の『転』に突入
ピーターパンのセリフが終わると、青い光のさざ波に乗るモアナが、力強い『どこまでも~How far I’ll go~』の曲とともに登場します。
スクリーン上では、モアナとマウイの会話の映像が流れます。
この場面は、映画『モアナと伝説の海』の物語終盤で、モアナと、旅を共にしたマウイが衝突する場面です。
『モアナと伝説の海』では、家族の愛情をたっぷり受けて育ったモアナと、家族の愛を知らずに育ったマウイが対照的に描かれています。
モアナの行動力の源になっているのは、『家族愛』。一方、マウイの行動力の源になっているのは、『誰かから愛されたい』という気持ちから生じる承認欲求でした。
マウイが大切にしている『釣り針』は、『それを持っていれば最強になれるアイテム=それを持っていれば自分が周りから認めてもらえるアイテム』として作品中で描かれています。
モアナのこの場面を皮切りに、ハーバーでは、各作品の主人公たちが挫折を経験する場面が次々と展開されます。
アラジンが、ジーニーを自由にすることに対する不安を吐露する場面…(シリアス突入なのに、アラジンが電球と丸被りになったw)
フリン(ユージーン)に対する信頼が揺らぎ、ラプンツェルが不安に陥る場面…
心から尊敬していた人に、心の底から裏切られたミゲル…
困難に立ち向かうエルサとモアナの登場
ここで、ひとりで困難に立ち向かっていく、エルサが登場します。
ショーのクライマックスです!
そして、
これがとても意外なことだったんですが、『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』で再現されるのは、誰もが知る映画『アナと雪の女王』のシーンではなく、
すべて『アナと雪の女王2』のシーンなんです!(今回なぜ『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』でアナ雪2が取り上げられたのか、記事最後に考察してみました。)
↓ ↓ ↓ ↓
『アナと雪の女王』のあらすじは、
『魔法の力』を自分の欠点だと思い込み、ひた隠しに生きていたエルサが、『魔法の力』もありのままの自分として受け入れ、その力と共に上手に生きる選択をした。
といった感じでしたが…
『アナと雪の女王2』では、
エルサが『自分にはなぜ魔法の力が宿ったのか』という疑問の答えを求めて、『自分の出自を探る旅=自分探しの旅に出る』
という内容でストーリーが展開されます。
エルサは、自分の出自を辿るため、攻撃してくる馬(=水の精霊)とあきらめずに奮闘した結果、乗りこなすことに成功します。
そして、エルサとともに、ショーのクライマックスを見せてくれるのは、先ほど、マウイとの場面で挫折を経験したモアナです。
モアナの理解者である、亡きおばあちゃんがスクリーン上に現れます。
おばあちゃんの生まれ変わりであるエイもプロメテウス火山に映し出されます。
大好きなおばあちゃんに背中を押してもらい、モアナはもう一度立ち上がり、自分の使命を全うすることを決意します。
ひとりでも勇敢に困難に立ち向かったふたりの主人公、エルサとモアナがクライマックスの力強いパフォーマンスを見せてくれます。
花火・噴水・音楽・光・プロジェクトマッピングがパフォーマンスと融合し、圧巻です!
ザ・エルサのショーな場面!(すごくかっこよかったけど、リドアイルからだとエルサが遠かった💦)
次は、モアナのクライマックスシーンへ。
溶岩の悪魔テカアとの対決シーンを再現するため、ハーバーは、炎に包まれます。
『モアナと伝説の海』のクライマックスシーンがハーバー全体で表現されます。
スクリーンには、溶岩の悪魔テカアが現れます。
モアナとテカアの対決シーンを経て、『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』で取り上げられた作品のハッピーエンドシーンが、ハーバー上スクリーン上に次々とうつしだされます。
また電球に被るwww
願いの叶った願い星でいっぱいになったハーバー。
『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』は感動のフィナーレを迎えます。
最後に中央装置のスクリーンに映し出されるのは、映画『アラジン』のエンディングより、アラジンとジャスミンが魔法の絨毯に乗り、大空に飛び立つシーンです。
願い星にまつわるストーリーは、『アラジン』の場面から始まり、『アラジン』の場面で終わりました!
ふたたび、ピーターパンたちの場面で物語が締めくくられる。
6作品の願い星にまつわるストーリーは、『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』をナビゲートしてきたピーターパンたちによって締めくくられます。
MISIAの歌とミッキー&フレンズ、出演キャラクターによるエンディング
『願い星』についてのストーリーが完結すると、ミッキー&フレンズも登場してのエンディングに入ります!
『ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜』のエンディングパートに乗せて、キャラクターたちが鑑賞しているゲストに向かって、手を振ったりポーズをとってくれます。
『ビリーヴ!〜シー・オブ・ドリームス〜』の曲が終結すると、
ピーター達のセリフが入ったあと、曲はMISIAの楽曲『君の願いが世界を輝かす』に変わり、
しっとりしたメロディでショーは終わりを迎えます。
キャラクターたちは、最後まで、ハーバーを周回して、挨拶してくれるので、ここでほとんどの出演キャラクターが近くまで来てくれます^^
\周回してくれたキャラクターたち/
ピーターパンたちの海賊船には、ミッキー&ミニーが。
大好きなディズニー作品の、大好きな場面をギュッと詰め込んだショーだった!
『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』を始めて見終わったときに感じた、このショーに対する印象は、
『大好きなディズニー作品の、大きくて美しい紙芝居を見ているみたい!』
というかんじでした。
複数の大きなスクリーンが映し出す映像がとても美しく、音楽や演出とともに、映画作品の世界感がとっても素敵に表現されていたのでそのように感じました。
そして、
『子どもの頃から繰り返し見ていたディズニー作品が、こんな素敵なショーになるなんて!』
という気持ちで胸がいっぱいでした。
題材にされているのが、本当に大好きな作品ばかりだったので、とっても感動したのですが、いくつか残念な点もあったので、わたしの感想として述べたいと思います。
残念だった点は、まず、
各場面の作りこみが凄く、とても素敵だったのに、取り上げた作品が多すぎるからなのか、一つ一つの場面が短く感じた。
という点です。
どの場面もとっても素敵に作りこまれているのに、次々と違う作品に展開してしまうので、いまいち没入できませんでした。もう少しそれぞれの場面をじっくり味わいたかったな、という感想です。
わたし的には、ランドのショー『マジカルミュージックワールド』や、ランドのアトラクション『フィルハーマジックオーケストラ』の方が、それぞれの場面の長さがちょうどよく、没入できます!
取り扱う作品が多すぎるという点について、さらに言うと、『リメンバー・ミー』だけ作風が違う感じがして『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』になじまない感じがして、いれなくてもよかったんじゃないかな、と感じてしましました。(ランドのフィルハーマジックオーケストラの『リメンバー・ミー』の場面が良すぎたので、感動が薄れたのもあるかも…)
ナビゲート役のピーターパン達も、フック船長がいないとイマイチだな、と感じてしましました…(これも、ランドの『マジカルミュージックワールド』の海賊船&フック船長の場面が良すぎるので、物足りなく感じたのかも…)
そこで、なぜ、『リメンバー・ミー』や『ピーター・パン』をショーに入れたのか考えてみたのですが…(これはあくまでも私のただの推測なのですが)、
『リトル・マーメイド』&『アラジン』はすでにシーのエリアとしてあり、『ピーター・パン』&『アナ雪』&『ラプンツェル』は、2024年春にシーに開業予定の新エリア『ファンタジースプリングス』の題材となっています。
また、前々から、ダッフィのグリーティング施設“サルードス・アミーゴス!”の雰囲気が、とてもリメンバー・ミーの作品の雰囲気とよく似ていると思っていました。
なので、モアナについてはちょっと何も根拠なしなのですが、ファンタジースプリングスが開業したら、次にロストリーバーデルタの中に、『リメンバー・ミー』や『伝説の海のモアナ』のアトラクションかエリアを作り、
『ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~』は、それらの作品を融合したエンターテイメントとして、公演されていくのかな?
なんて思いました!
また、アナ雪の場面にアナ雪2を持ってきたことも意外だったので、その理由も考えてみたのですが、
「ディズニープラスに加入して作品見てね!」という、ディズニー側のマーケティング戦略かな…
と思ってしましました(^▽^;)
ショー全体が映画作品を切り合わせた形の構成になっているので、映画作品を事前に見ていないと、内容がわかりにくかったり、ショーに入り込めなそうだな…と感じました。
なので、ショー自体が、作品の宣伝も兼ねているのかな、と思いました(笑)
そうだとしたら、「さすがマーケティング上手だな…」と思いますが、
実際ディズニー映画作品は、本当にすばらしい作品ばかりなので、このショーでディズニー映画をあまり見ない方にも、映画の魅力がどんどん伝われば…と思います(笑)!
色々書きましたが、コロナ後、パレードでは見られなくなってしまったラプンツェル&フリンのツーショットをひさしぶりに見ることができ、
そのほかのプリンセス&プリンスのツーショットもとてもロマンチックで、
音楽や演出も本当に凄かったので、
作品好きにもキャラクター好きにも、エンタメ好きにもたまらないショーであることは間違いないと思います!
お泊りディズニーで宿泊・利用した全ホテルについて、写真つきで詳しくレポ♪