小学生2児ママlilyです!
この記事では、わたしが大大大好きなディズニー映画作品『ズートピア』についてご紹介していきます!
本作品は、差別・偏見・パワハラといった社会問題をテーマにしているので、
社会経験のある大人ほど、共感できる作品になっていると思います!
『草食動物と肉食動物が仲良く暮らし、誰でも何にでもなれる場所』というのが、ズートピアのキャッチフレーズで、
作品に出てくるさまざまな動物のキャラクターたちは皆個性的でとても魅力的!
この記事では、そんなキャラクターたちそれぞれに焦点を当てながら、ズートピアの作品テーマについて考えてみたいと思います!
ネタバレありの作品考察記事になりますので、ご了承ください。
『ズートピア』概要
ズートピアのあらすじは、ディズニー公式HPで、以下のように紹介されています。
そこは、動物たちの<楽園>…のはずだった。
故郷の田舎町から憧れのズートピアにやってきたウサギのジュディ。彼女の夢は、「立派な警察官になって世界をよりよくする」こと。
でも警察官になれるのは、サイやカバなどタフな動物だけ…けれどジュディは、現実の壁に立ち向かいながらも夢をあきらめず、見事“ウサギ初!”の警察官に!…中略…
ある日、街で困っているキツネの親子を助けたジュディだが、実は彼らは夢を信じない詐欺師のニック達であった。そんなニックに対して、騙されていたことへ腹を立てながらもジュディはあきらめない。
カワウソのオッタートンの行方不明事件が未捜査だと知ると、「私が探します。」と宣言する。ヒツジのベルウェザー副市長の後押しもあり、ボゴ署長はしぶしぶ認めるも、与えられた時間はたった48時間。失敗したらクビで、彼女の夢も消えてしまう…。
手がかりがほとんどなく、唯一の頼みの綱は事件の手がかりを握る詐欺師のキツネ、ニックだけ。…中略…
大きな成果を得られないまま約束の48時間まで残り10時間――ついにジュディはボゴから「クビ」を宣告されてしまう。夢を失う危機に落ち込むジュディを救ったのは、ニックの意外な一言だった…。
果たして、ジュディの夢を信じる心は楽園の秘密を解き、世界を変えることができるのか?引用・画像出典元:ディズニー公式HP(映画紹介ページ)
キャスト・吹き替え
- ジュディ・ホップス: ジニファー・グッドウィン/上戸彩
- ニック・ワイルド:ジェイソン・ベイトマン/森川智之
- ボゴ署長:イドリス・エルバ/三宅健太
- ベルウェザー:ジェニー・スレイト/竹内順子
- クロウハウザー:ネイト・トレンス/高橋茂雄(サバンナ)
- ライオンハート市長:
- J・K・シモンズ/玄田哲章
- ガゼル:シャキーラ/Dream Amiフラッシュ:
- レイモンド・S・パーシ/村治学
- マイケル・狸山(日本版オリジナルキャラクター)/芋洗坂係長
- 日本版エンドソング
♪トライ・エヴリシング/Dream Ami
わたしはまだ吹き替えでしか見たことがないんですが、ニックの声が、英語で見る気になれないくらい、色気があって素敵なんです(笑)!
日本語版ニックの声を担当しているのは、声優の森川智之さんで、人気アニメ『鬼滅の刃』の産屋敷耀哉(お館様)の声なども担当されています。
また、芸能人の方もメインキャラクターの声を担当されていて、上戸彩さんがうさぎの主人公ジュディ・ホップ、サバンナの高橋茂雄さんがジュディの同僚クロウハウザーの声の担当をされています。
本日(11/5)は #いい男の日 ✨
<いい男>と言えば…
思わず頼りたくなる⁉️ジュディの相棒、ニック❗️
『#ズートピア』MovieNEX好評発売中! pic.twitter.com/VpC9ydOByb
— ディズニー・スタジオ (@disneystudiojp) November 5, 2018
続いては、とても個性的で魅力的なそれぞれのキャラクターの性格・生い立ちなどに焦点を当てながら、ストーリーのテーマについて具体的に考察していきたいと思います!
キャラクター詳細
ここからはネタバレありです!
ジュディ・ホップス
真面目&努力家&前向きな性格で、正義感も強く、子供のころから、警察官になることを夢見てひたすら努力し、うさぎ初の警察官となる主人公の女の子。
自分に自信をもっていて、警察官として『社会をよりよくすること』を目標に、ズートピアに向かいます。
頭の回転が速い優等生キャラとして描かれていますが、映画の中では、地名や人の名前をよく間違えるといった一面も見せています。あと、せっかちなせいだからか、運転も雑w
まっすぐな性格で、ズートピアで起こる事件に挑みますが、ズートピアの動物たちとの関係性といった難しい壁にぶち当たり、一度挫折を経験します。
ニック・ワイルド
ズートピアで暮らすキツネの詐欺師。
詐欺まがいなことをして生計を立てている。(本人曰く、法律に触れるようなことはしていないとのこと。)
じつは、ニックは、幼少期は正義感のあるキツネだったが、キツネというだけで差別される世の中に嫌気がさし、夢に向かって努力することをあきらめ、詐欺師として生きるようになる。
物語中盤で、「世間はキツネに対し『卑怯もの』というレッテルを貼っていることを、辛い体験を通して気づいた。正攻法でがんばるのは無駄だと悟ったから、このような生き方をするようになった」とジュディに打ち明ける場面がある。
最初はジュディに捜査協力を頼まれ、しぶしぶ協力していたニックだが、根は優しく、人脈もあり頭の回転も速いため、難事件の捜査において優れた能力を発揮し、ジュディともお互いに信頼関係を築いていく。
クロウハウザー
ズートピア警察署の受付をしている、食いしん坊のチーター。ポップスターアイドルのガゼルが大好き。
「仕事をちゃんとしているの!?」っていう感じに描かれているが、裏表のない明るい性格で、憎めないキャラクター。
\視聴可能♪/
\テーマソング『トライエブリシング』/
\ディズニー楽曲も聴き放題/
ボゴ署長
ZPD(ズートピア警察署)の署長でジュディの上司。
厳しい面もあるが、お茶目な面もある、私たちの社会にもよくいそうな上司キャラ。
彼もポップスターアイドルのガゼルが好き(笑)。
ライオンハート市長
ズートピアの市長。
いつも自身満々。副市長のベルウェザー副市長への接し方は、完全パワハラ。
ベルウェザー副市長
ズートピア副市長のヒツジ。
日々、ライオンハート市長に指示される仕事を忙しくこなす。
「肩書は副市長だけど、やってることは、市長の秘書。」と不満を吐露する場面がある。
ライオンハート市長の、ベルウェザー副市長に対する態度がパワハラ的であることが、
物語随所に描かれている。
ズートピアでの、小さな動物の立場向上を目指している。
作品のメッセージはなに?
差別・偏見はだめ。でも、知らず知らずのうちにしていることもある?
本作のテーマは、公式でも述べられているように、『差別や様々な偏見』です。
差別的な扱いをされたら、誰しも嫌な気持ちになりますよね。
差別的扱いをすることや、偏見の目で見ることは、絶対に人として、してはいけないことです。
しかし、一生のうちで、絶対に一度もそのような過ちを絶対に犯さないことは可能でしょうか。
わたしは、人間ならば、間違えを犯してしまうことも、残念ながらあると思います。
ズートピアのジュディも、『世界をよりよくする』という高い志を胸に抱いて警察官になっているので、とても正義感の強いウサギなのだと思いますが、
物語のところどころで、キツネのニックのことをさげすむような発言をしています。
『いちいち何なの!?ヘマする私を見れば自分のみじめな人生を少しは忘れられる!?』というセリフは、
知り合ったばかりのころで捜査にまだ協力的ではないニックに対してジュディがかけた言葉ですが…
また、物語後半では、ジュディが、肉食動物を冒涜するような失言をしてしまい、ニックとの仲がこじれてしまう場面もあります。
どちらの場面でも、ジュディ自身は悪気があっていったのではないと思います。
しかし、それでも、言われた方は傷つきますよね。
(しかも、悪気がないのに言ってしまうということは、潜在的にそのような目で見ていたということですよね。)
振り返ってみると、このようなことは、実社会でも起こっていて、
私たちも気付かぬうちに、こういった過ちを犯してしまっているのではないでしょうか。
では、もしこのような過ちを犯してしまったら、どうすればいいのでしょう…?
間違えた判断や対応をしてしまったとしても、それを反省し、自分のしてしまったことに真摯に向き合う道徳心が大切!
間違えた判断や対応をしてしまうこと、人間なら誰しも必ずあると思います。
しかし、それは人を傷つけることを正当化する理由にはなりません。
もし、自分の間違えに気づくことができたら、その問題に真摯に向き合い、反省する道徳心が必要なのだと、わたしは思います。
また、間違えを謝罪するにあたり、相手の立場からして重要になるのは、日ごろの信頼関係ではないでしょうか。
ニックとの関係が険悪になってしまったジュディは、一度田舎に戻りますが、モヤモヤしたまま日々を過ごしますが、あることをきっかけに、ニックのところにもどり、真摯に謝罪します。
そこで、ニックはすぐにジュディを許しますが、それは、それまでのジュディとの絆がそうさせたのだと、私は思います^^
みんなちがってみんないい♪
わたしは、金子みすずさんの詩に出てくる『みんなちがってみんないい』という言葉が大好きなのですが、
ズートピアの作品テーマも、『みんなちがってみんないい』が認められる社会がいいねということではないでしょうか。
主人公のジュディは、優等生キャラかと思いきや、新人として配属された警察署で、署長に『優秀な私には、もっとやりがいのある仕事をやらせてください』と初仕事に文句を言ってたてつくようなちょっと世間知らずなところがあったり、運転が雑だったり、人の名前を間違えたり…
キツネのニックは、頭の回転がいいスマートキャラかと思いきや、じつはすごいビビりで、危険そうな場所に入るときは、いつもジュディを先に行かせています…
ボゴ署長も、厳しい上司かと思いきや、仕事中にスマホでアイドル見てるような上司だったり…
すーごく人間味ありますよね(笑)
差別や偏見は、違うものを排除するという方向性のものですが、
そもそも、みんなそれぞれ違うのが当たり前で、だからこそ、お互いの良さを認め合い、助けあって、社会をよりよくしていこう♪
というのが、この作品のメッセージではないでしょうか^^
最後に、このズートピアの精神に通じる優しい世界観のCMをご紹介します!
呂布カルマさんが出演されている『寛容ラップ』のCMです♪
寛容でやさしい社会、目指しましょう^^♪