当ブログ運営者の、小学生2児の理系ママlilyです!
大きい会社で総合職に就いていると、転勤は免れられなったりしますよね…。
(私が結婚前に勤めていた会社も、全国+海外に工場があったため、社員の転勤は普通のことでした。)
しかし、家族も一緒に転勤先に引っ越す場合、子どもは転校になってしまいますよね。
お父さん・お母さんは、
と、転校について不安な部分もありますよね…
あくまでも、一個人の経験談になってしまいますが、
幼稚園3園・小学校4校・中学2校変わったママが、
子どもの転校について、当時を振り返りながら語ります。
現在、教員免許取得のため通信制大学と国立大学を掛け持ちして勉強中のため、
そこで学んだ子供の心理の知識なども交えながらお話しします!
転校を子どもはどう感じている?
わたしは、学生時代、転校により、
幼稚園3園・小学校4校・中学2校通っていますが、
幼稚園・小学校・中学校では、それぞれ転校に対する感じ方が全く違ったので、
それぞれの時代にどう感じたか、わたしなりに振り返り、まとめたいと思います。
ちなみに、参考のため、わたしの家族について少しお話しすると、
年の近い兄弟がいてまあまあ仲はよかった。
母は子どもに関して無関心だったので、転校に際して、子どもをフォローしてくれることは全くなかった。
父も普通のサラリーマンだったので、日曜日にどこかに連れて行ってもらうときにコミュニケーションをとる程度だった。
そんな状況で、私自身が引っ越しをどう感じていたか、幼稚園時代・小学校時代・中学校時代にわけて振り返ります!
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幼稚園時代、転園をどう感じたか
では、まず、幼稚園時代についてお話します。
幼稚園時代の転園について振り返ると、
もともと好きじゃない幼稚園になんとか登園していたのに、
慣れない幼稚園に変わってより行きたくない気持ちが高まった。
幼稚園児ということで、
言語能力もそれほど発達していないため、
転園に際して不安なこと・困っていることなどを先生にきちんと伝えられず、
嫌なことを我慢したり、不安なまま日々を送ることが多かった。
学年の途中で転入すると、
行事の練習などに途中から参加することになったりして、
練習についていけないことがあったり、わからないことがあったりして、辛かった。
(こういったことも、なにに困っているのか、幼稚園児なので自分から具体的に説明できなかったので、
ただただ嫌な毎日を我慢するしかなかったという感じですね…)
幼稚園時代の転園は、結構大人になった今でも、『なんとなく嫌だった記憶』が今でもはっきり残っています。
未就学児は、
言語能力がまだ未発達だったり、経験値がまだとても少なくて、自分がどんなことに困難を感じているのか認識しずらいため、
新しい環境で、不安な状態に陥ってしまうのではないかと思います。
なので、この段階でお子さんが転園しなければいけない場合は、
転園後、お子さんの不安を取り除いてあげることを第一にしてあげてください。
具体的には…
転園後、しばらく、嫌なこと・不安に思うことがないか気遣って聞いてあげるようにする。
登園を渋るときには、気持ちを聞いてあげて寄り添ってあげる。
(1日お休みして、好きなことさせてあげるとかも全然いいと思います。
大人がストレスたまったら、お酒飲んだりしてリフレッシュするように、
子どもにもストレス解消の機会を与えてあげることはとても大切だと思います。)
行事の練習で困っていることがないか聞いてあげる。
(困ってることがあると言ったら、先生に相談してあげてください)
もし、お子さんがなにも困ったことを自分から言わなかったり、
困った素振りを見せなかったとしても、
楽観視せず、きちんと注視してあげてください。
幼児でも、「親や先生を困らせないようにいい子にしなきゃ」という思いの強い子は、
この歳でも周りを気づかって、弱音を吐かなかったりします。
自分がそうでした。
でも、当時の不安な気持ちは、大人になってもはっきり覚えていて、
思い出すと嫌な気持ちになります。
上の子にそういう子が多いかもしれないですね。
お母さんが下の子のお世話で忙しそうにしてると、
小さい子でも、空気読むんですよね。
(自分も長女です。)
空気読んで行動していても、幼児です。
状況的につらいだろうな、と思う場面では、
たとえ弱音を吐いていなくても、寄り添い、いたわってあげてください^^
また、子どもには、安心感を感じるルーティンを作ってあげるといいそうです。
転園前から、
お風呂入りながら親子でリラックスして一日の出来事を話す時間や、
絵本の読み聞かせなど、子どもが安心できるルーティンを作っておくと、
転園後に緊張状態になっていたとしても、
「その時間には緊張がほぐれる」という時間が1日の中に組み込まれることになるので、
とてもいいのではないかと思います^^
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小学校での転校はどう感じたか?
続いて、小学校時期の転校をどう感じたかについてお話します。
(小学校では、1年生の途中・3年進学時・6年進学時の3回転校し、計4校通いました。)
自分自身を振り返ると、小学校での転校はそれほど嫌ではなかった気がします。
その理由を考えてみると、
小学生(特に中学年まで)は、まだそれほどグループも定まっていなくて、新しい学校の友達ともうまくやれた。
中学校とは異なり、ひとりの先生がクラス担任を持っているため、転校生への配慮をきちんとしてもらえた。
中学と比較すると、まだ部活動がない。
といった感じです。
といっても、どの転校でも、お友達とのお別れを経験することは悲しかったです(特に中学年以降)。
また、わたしは、当時、結構社交的な性格で、
小学校のころには転校に慣れていたせいもあり、
小学校時代の転校は、幼稚園や中学での転校と比較すると
そこまで苦ではなかったのですが、
転校が初めてのお子さんだったら、結構困惑する場面も多いと思いますので、
さきほど、幼稚園期の転園の際に保護者の方にしていただきたいことを書きましたが、
小学生のお子さんに対しても、ぜひしてあげてほしいなと思います。
小学生は、低学年から、自分の気持ちを言語化する訓練をしていますので、
幼稚園児より具体的に自分の気持ちや状況を説明してくれるのではないかと思います。
お子さんがもし不安を吐露したときには、厳しい言葉をかけるのではなく、
やさしく寄り添ってあげてください^^
(高学年になると照れも出てきてしまうかもしれませんが、
そのような場合には、いっしょにゲームしたり、紅茶を入れてお茶したり、
大人同士のコミュニケーションみたいな時間を作るのもいいかもしれませんね^^)
小学校での転校で、具体的に困ったと感じたことを挙げると、
学期の途中で転校した場合、使っている教科書が違ったり、
前の学校と学習の進度がちがったりして、多少学習に対する不安を感じることもあった。
学用品(裁縫箱・リコーダー・鍵盤ハーモニカ)などがみんなと違うことが地味にいやだった。
通学路を覚えるまで、下校が大変だった。
校舎内がどうなっているかの把握も結構時間がかかるので、
しばらく移動教室などが大変だった。
「学用品がみんなと違っていやだった」というのは、私ではなく、兄弟の意見でした。
私はあまり気にしないタイプでしたが、兄弟はとても気にするタイプだったので、
すごく嫌だったと今でも言っています。
お子さんのタイプによっても異なると思うので、
もし嫌だと言っていた場合には、みんなと同じのを買い直してあげてもいいのではないかと思います。
(学校でおゆずり会など、PTAのボランティアで行ってる場合もあるので、
先生に聞いてみるとよいと思います。)
また、下校に関しては、曲がり角わからなかったりでリアルに困ったので、
お子さんがひとりで安心して下校できるまで、
学校付近まで様子を見に行ってあげるとよいと思います!
(安全面のためにも、これは本当してあげてほしいと思います。)
近所まで一緒に帰れるお友達と早めに仲良くなれると安心かもしれないですね。
移動教室が大変というのも、当事者でないとなかなか気づかないのではないと思いますが、
わたしは結構苦労しました!
最近は、移動教室はクラスで並んでいくケースが多いかもしれないですが、
保健室や職員室や図書室は、ひとりで行く場合もありそうなので、
保護者のほうで事前に、学校内の地図を先生などからいただいておいて、
お子さんと一緒に見て覚えたりするといいかもしれません。
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中学校での転校はどう感じたか?
続いて、『中学校での転校はどう感じたか?』についてお話したいと思います。
これは、正直な気持ちを話すと、
本当にイヤでした!!!!
(わたしの中学校での転校は、中3進学時でした。
転勤族だった父と死別し、地元に戻った形です。
なので、これ以降引っ越しはありませんでした。)
わたしが当時いやだと感じた理由を具体的挙げると、
制服や、ジャージなど、あと1年という理由で、近所の人のおさがりをもらい、サイズがあわないものを着ていかされた。
トラウマレベル。
友達とのお別れが本当につらかった。中学では、教科によって先生が違うため、小学校のころと違い、教科によって、転校生だと把握してくれていない先生もたくさんいた。
中3はじめに修学旅行があり、さほど仲良くない人たちと修学旅行に行かなきゃいけないのが、とても嫌だったし、思い出すとトラウマです。
(修学旅行がトラウマとか本当悲しい…)
転校先の高校の情報なども全く知らない状態だったので、進路を決めるのが大変だった。
転校先の学校が、全員部活に所属しなければいけない学校だったため、夏休み前の引退時期までのたった3か月間でも部活に所属しなければならず、
しぶしぶ活動が週1くらいのあまり熱心でない部活に所属したが、
それでもそのような部活に足を運ばなければいけないのが苦痛だった。
わたしの経験から申し上げると、
中学生での転校は、できるだけ避けてあげて、
単身赴任なども視野にいれて検討してほしいな、と思います。
冒頭でも少しお話しましたが、わたしは今、教員免許取得に向けて、教育を学んでいるのですが、
その中で、中学生の特性について学んだことをここで紹介したいと思います。
中学生時代になると、小学校時代の交友関係とは別のフェーズ(段階)の交友関係を築くようになる。
その交友関係は、教育用語ではチャム・グループといい、これは俗にいう『親友』を表している。
思春期を迎える子供たちは、親から距離を取りはじめ、強い不安を抱くため同性の親密な友人関係が重要になっていく。
このような事実が学術的にも明らかになっているように、
中学校時代の友情って小学校時代に比べるととても深いものではないかと思います。
なので、この時期での引っ越しは、友人との別れという面だけ見ても、
一般的に、とてもつらいものになってしまうのではないでしょうか。
また、部活動や受験といった複雑な要素も加わるので、
中学での転校は、かなりハードなものだと、
保護者のかたも認識してあげてください。
また、小学校ではクラス単位で移動した修学旅行も、
中学校ではグループ単位での移動をする中学が多いのではないのでしょうか。
中学校の修学旅行は、学年末に受験を控えているため、
1学期の早い時期に行う学校が多いと思いますが、
それまでに、お子さんが学校に慣れることができるかどうか、
といったこにも、配慮してあげてほしいと思います。
転校が子供に及ぼす影響まとめ
以上、幼稚園・小学校・中学校での転校について、
当時を思い出しながら、当事者の感想をまとめました。
転校では、『転入・転出がよくある地域かどうか』などの地域性も、
結構重要な気がしています。
(転入・転出が多い学校だと、先生も子供たちも、転校生への対応に慣れていると感じました。)
転校を検討している学区がどのような学区なのか、
しっかり調べてから転校・引っ越しを決めることも大切だと思います。
いずれにしても、
転園・転校は子どものメンタルにとても負担がかかります。
転園・転校後は、保護者の方も手続きや引っ越し片付け等でお忙しいと思いますが、
お子さんのメンタルのケアをとにかく第一に、こまやかにしてあげてほしいと思います!
お子さんが、困っているときに保護者に気持ちを吐き出せるかどうかは、
親子の信頼関係がしっかりしているかどうかにかかっています。
忙しくても、日ごろからお子さんとコミュニケーションをきちんととるように心掛け、
しっかりとした信頼関係の構築を目指しましょう。